Norton先生との付き合いは長い。Norton Utilities 2.0JをMacintoshで使い始めてからだから、10年近くにもなるのか。Norton Utilitesはハードディスクのメンテナンスをしてくれるソフトで、当時はよくお世話になった。
そんな縁もあって、メインマシンがMacからWindowsに移した際に選んだウイルス対策ソフトも、シマンテック社のNorton AntiVirusだった。ここ数年はNorton先生に防疫を一任してきたが、新年を機に別のアンチ・ウイルスソフトにバトンタッチしてもらうことに決めた。
白羽の矢がたったのはキヤノンシステムソリューションズ社の『NOD32 アンチウイルス V2.5』。2005年5月に発生した“価格.com改竄事件”で、真っ先にWebサイトに仕掛けてあったウィルスを検知したとの報道により名を上げたソフトだ(参考リンク:INTERNET Watch「価格.com改竄事件、NOD32だけがウイルスを検知したのはなぜか」)。
NOD32 アンチウイルス V2.5
INTERNET Watchの記事でキヤノンシステムソリューションズ社の高本勉部長は、
「ヒューリスティック技術は実用的ではないと批判する人もいるが、正しく実装すれば効果を挙げられる。ウイルスが日々出現する現状では、ベンダーにおいてもそれぞれの定義ファイルを作っている時間的な余裕もない。未知のウイルスに対しては、定義ファイルができるのを待つよりも、まずウイルスに感染しないよう的確に検知できることが重要ではないか」
と述べられている。おっしゃる通り、自分もこれまでヒューリスティック技術をあまり信用していなかった。NOD32に限らず、多くのソフトはパターン定義ファイルとヒューリスティック技術を併用しているが、後者が活躍したという話をこれまで聞いたことがなかったからだ。NAVの最新版「ノートン・アンチウイルス 2006」の芳しくない評判が散見されることもあり、乗り換えるには絶好の機会と判断した。
インストールの前に忘れてはならないのは、これまで使用してきたウイルス対策ソフトの削除だ。二つのアンチウイルス・ソフトを常駐させるのは、いかにも問題を起こしそうな行為だ。絶対止めた方が良い。
Windowsを再起動したところで、CD-ROMをセットする。NOD32を使用するには、まずユーザー登録をしないといけない。インストーラの指示に従って、添付のシリアル番号を登録しよう。ユーザ名とパスワードが折り返しメールで送られてくるのだが、瞬時に届かなくても焦らないように。
ユーザ名とパスワードを受け取って、やっとインストール作業に移れる。簡単インストールもできるし、不要な常駐ソフトを削ったり、初期設定をあらかじめ変更しておくこともできる。そして、もう一度再起動。
これでやっとNOD32を使用可能状態になった。使用を開始しての第一印象は、まず“速い”ということ。アプリケーションやファイルを開いた時の起動時間が、明らかに短縮された。この感覚は、以前Norton AntiVirusを一時停止してみた時のものに似ている。つまり、NAVの常駐がWindowsの体感速度を下げていたのだ。これは、うれしい副次効果だ。
きちんとウイルスを検知できるかもテストしておこう。本物のウイルスは無いので、疑似ウイルスを利用することにする(参考リンク:アットマーク・アイティ「@IT:アンチウイルスソフトの動作を確認するには」)。eicarからダウンロードしようと、”eicar_com.zip”のリンクをクリックしたところで、警告ウインドウが表示された。どうやら、きちんと機能しているようで一安心。
まだ使い始めたばかりで設定などもあまりいじっていないが、現時点では乗り換えは大正解だったといえよう。動作の軽いアンチ・ウイルスソフトを探している方には特におすすめだ。
無料で30日間試せる「体験版」も用意されているので、実際に使ってみるのも良いだろう。ただその際は、くれぐれも、古いウイルス対策ソフトをアンインストールするのは忘れないように。
>> canon-sol.jp - [ NOD32アンチウイルス 体験版 ]
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